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プロダクションノート第2回 キャラクター編
みなさま、第1話はお楽しみいただけましたでしょうか?
今回のアクエリオンでは、なんと冒頭からヒロインである「サヨのお葬式」といった衝撃の展開からスタートしました。
ですが、第1話の中盤から不思議なことにサヨが生き返っておりました…。
なぜ生き返ったのか?今後アクエリオンに搭乗することでサヨを含めたエレメントクラスのメンバーはどうなってしまうのか!?
第2話もサヨを含めたエレメントクラスの面々の行末にご注目下さい!
今回はそんな第1話で大活躍したエレメントクラスのキャラクターたちが作られた背景をご紹介します。
アクエリオンシリーズでは重要な要素である「合体」
本作のアクエリオンは、ベクターマシン3機が合体することで誕生することが決まっていました。
そこで、ひとまず、3人のキャラクターを制作。
そこで生まれたのがサッコとリミヤとトシの3人でした。
この3人を中心にした物語制作と同時並行でキャラクターのデザインが進んでいきました。
糸曽監督より
「最初にキャラクターデザインの工藤さんへコンセプトを説明しました。工藤さんより、”どんなふうなテイストでいきたいんですか?”と質問をされ、僕は”デフォルメがきいたエッジの効いたデザイン”でやりたいと言いました。それを基に工藤さんがひとつ書いてみますとおっしゃって、最初に上がってきたのがリミヤでした」
「僕はデザイン上がってきた時に主役はリミヤだと思いました(笑)普通にかっこいい男の子に見えたので、順当に行けば、主役なんだろうなって思って」
「当時はサッコは、カラスマスクのようなマスクをつけていて目しか見えてないし、もうなんかスパイみたいだったんですよね(笑)」
その後、キャラクターデザインラフを見たシリーズ構成の村井さんの「サッコが主役だと面白いんじゃないか」という一声によりサッコが主役に。そこから村井さんのアイデアでサッコ中心のストーリーが出来上がっていきました。
そしてヒロインたちはいうと…
サヨが生まれた背景は糸曽監督のアイデアからでした。
「最初の構成段階で、1話でいきなりヒロイン死んだらショッキングで奇抜で面白いと思ったんですよね」
そしてこのプロダクションノートの冒頭でもお話しした、1話の頭でサヨが死ぬという衝撃の展開から物語は始まりました。
「実は最初に構成を12話作ったとき、モモヒメはいませんでした」(糸曽監督)
そこから1話の段階でサヨが死んだあと、そのままシナリオが進行しました。
プロデューサーより、「流石にヒロイン不在のままでは…」の一声で生まれたのが、
もう一人のヒロイン、”モモヒメ”でした。実はモモヒメが一番最後に誕生しました!
今回のキャラクターデザイン
今までのアクエリオンとはまた違ったデザインとなりました。
「子供向けっぽく見えるような中でも内容自体はすごいヘビーなことというか、きちんとしたことをやるっていうのが面白いって思ったんです」
意図的にギャップを作り、どこかに驚きを入れたいという糸曽監督ならではの案で現在のキャラクターデザインがベースとして作られていきました。
※デフォルメ感を検討するために、頭身のパターンを出しながら、進めました。
そしてもう一つ特徴的なのが、キャラクターたちの「色」。
この色は糸曽監督のどういう風なオーダーで出来上がっていったのでしょうか。
「戦隊もののイメージですね、主人公は赤で仲間が青やその他の色とかというのは。スタッフさんに候補を出してもらって、被らないようにキャラクターの並びでバランスを決めていきました」
「もっと派手な色の案もでました(笑)」
キャラクターたちの特徴でもある「欠けた感情」
1話でも恐怖心のないサッコが”パルクールが得意”という設定でパルクールをやるシーンが登場しました。
監督は「サッコの”恐怖心がない”という設定が上がってきたとき、発想としては面白いなと思って。特にアクエリオンでの戦闘は面白くなると思いました」
リミヤに関しても
「人気者だけど、考えていることや振る舞いなど全部嘘で、共感性がないことにしたら面白いと思いました」と。
シナリオ会議ではそれぞれのキャラクターたちが、こういう感情が欠けてるから、こんな動きをするんじゃないかといった議論や様々な意見が毎回のように出ました。
監督と制作陣の驚かせたいという想いでできたキャラクターたち。
是非来週からもキャラクターたちに注目して、本作を楽しんでいただければ幸いです!
(AP村上、菅野)