PRODUCTION
NOTE
プロダクションノート

第4回 「オープニングテーマ」「エンディングテーマ」「劇伴音楽」について

1万年と2千年前から愛してる~~♪

心も身体も熱くするこの楽曲!思わず、口ずさんでしまいますよね。

4回目のプロダクションノートでは、「オープニングテーマ」「エンディングテーマ」「劇伴音楽」など楽曲について、深堀りしていければと思います!

 

今回楽曲についてお話を伺ったのは糸曽監督に加えて…
本作の楽曲のプロデュース&ディレクションを担当されたフライングドッグの佐々木さん篠崎さんにお話を伺いました。

 

佐々木さんといえば、アクエリオンシリーズ第1作目から関わって頂いており、アクエリオンに欠かせないお一人です。

まずは、第1作目の「創聖のアクエリオン」をデュエット形式にした、オープニングテーマ「創聖のアクエリオン Myth of Emotions Ver.」からご紹介!

 

みなさんは第1作目のオープニングテーマ「創聖のアクエリオン」にはどんなイメージがありますか?

パチンコCM、ニッコニコな配信サイトの弾幕、カラオケの定番曲など、どの世代でも、どこかで触れたことのある楽曲かと思います!

“アクエリオンといえば”の本楽曲。20年愛されてきたこの曲が、今回20年ぶりにオープニングテーマとして起用されたキッカケをお聞きしました。

 

糸曽監督:「僕からオープニングに使ってみたいと言ったのは覚えてますね」

糸曽監督の要望がキッカケとなり、

フライングドッグ佐々木さん:「前作前々作同様、新しく作るのも考えたのですが、シリーズの中で、作品もいろいろと変わってきて、原点に還るっていう意味と、それ以上に、この曲はインパクトがあり、この曲を超える曲がなかなかできないっていうのがあって、初代でいくのはいいかなと思いました」

そして今回初代オープニングテーマ「創聖のアクエリオン」と一味違ったのは、みなさんも驚いたかもしれませんが、【デュエット】形式です!

フライングドッグ佐々木さん:「前の印象がものすごく強いと思うんで、その前の印象を覆すっていう意味でデュエット形式にしました」

 

歌唱は、初代オープニングテーマ「創聖のアクエリオン」を担当されたAKINOさん、そしてデュエットのお相手には福山芳樹さん!
福山さんといえば、マクロス7の主題歌やJAMProjectのメンバーとして活躍中です!

激アツなコラボです!!

フライングドッグ佐々木さん:「力強く歌う作品なので、力強く歌える人がいいっていうのはありました。また以前、パチンコ主題歌として、「創聖のアクエリオン 熱輝合体Ver.」として一度歌ってもらった事もあり、今回デュエットをお願いすることになりました」
※「創聖のアクエリオン 熱輝合体Ver.」フィーバー創聖のアクエリオンIII 主題歌

 

そして編曲では鷺巣詩郎さんもスタッフとして参加しました。

 

フライングドッグ佐々木さん:「創聖のアクエリオンのコンセプトに”アカデミックだけど下世話”というところがあると思っていて、より楽曲の持つ、”アカデミックさ”と”下世話さ”を両立させインパクトの強さをうまく出してくれると思い、鷺巣さんにお声がけしました」

そしてその言葉どおりインパクトの強くカッコいい楽曲が完成しました。

 

次に、エンディングテーマ「告白」ですが、作詞・作曲は菅野よう子さんと歌唱・AKINOさんのアクエリオン第1作目の強力タッグで制作していただきました。

 

ここで1点、今回エンディングテーマの作詞には菅野よう子さんのお名前と連名で糸曽監督のお名前も入っていたこと、みなさんお気づきでしたでしょうか?

 

フライングドッグ佐々木さん:「エンディングテーマを制作するにあたって、まずは糸曽監督と菅野よう子さんと本作の世界観を話す機会を作りました」

糸曽監督:「キャラ設定とかをお見せして、それを元にどういうイメージなのか、曲調はバラードが良いとか、歌詞は1万2000年前のことを歌って欲しいなど、菅野さんと色々お話ししました」

 

そしていろいろお話しした中で監督からある提案が、

糸曽監督:「説明をしている中、”もしよかったら、歌詞とか書けたりしないですか?この作品の世界観を一番分かっているのは私だと思い…”って提案したら、その場がシーン‥ってなったんですけど(笑)菅野さんが”良いんじゃない?”と。そして笑いながら、”何でも良いから、ちょうだい”と言ってくれました(笑)」

そこで監督が歌詞に入れたいキーワードなどを入れ込んだ資料を作ることに。

糸曽監督:「本当は曲があった方が文字数わかるじゃないですか。でも作曲前だったのでどんな曲が上がるか分からなかった。だからA4・2枚くらいの資料を書いて(笑)まとめてください!と菅野さんへお渡ししました」

 

そしてそのキーワードやフレーズを参考に採用するものもあったり…なかったり…で
上がってきたのが現在のエンディングテーマ「告白」。壮大な曲に仕上がりました。

糸曽監督:「まとめる力もすごいし、なにより言葉選びがすごい。私が書いたものの4分の1くらいを採用されていると思うのですが、歌詞に作品を表現して頂いてすごいなって思いました。」

ちなみにエンディングの「あなたは~どうしてあなたなの〜♪」というフレーズは監督のアイデアだそうです。

 

そして劇伴です!今回、劇伴は大間々昴さんと兼松衆さんのお二人が担当されました。

お二人にはどういう経緯でお声がけしたのでしょうか。

フライングドッグ篠崎さん:「初めに企画書を見て、キャラクターデザインが今までと全然違うこともありつつ、戦闘シーンとかは今まで通り壮大な感じになりそうな気がしたので、幅広いジャンルのBGMを作れる人がいいなと思いました。」

「そこで大間々さんが、ドラマ、映画、アニメと幅広くいろいろなジャンルの音楽を担当されていて、お声がけしました。また脚本が進んでいく中、予想以上に幅広い曲が必要なので、ピアノ楽曲などを得意とされている兼松さんも一緒にやるのはどうですか?というご提案を事務所さんから受けて、この2人にお願いすることになりました」

そして上がってきた楽曲の印象はというと・・・

糸曽監督:「かっこよかったです!バトルのところとかすごく良い曲が多いなと思いました」

 

発進シーンやバトルシーンで流れる楽曲は印象的で耳に残りますよね!
戦闘シーンをより盛り上げてくれています!

監督は劇伴制作にあたってどんなオーダーをしたのでしょうか。

糸曽監督:「やっぱり壮大にして欲しいっていうのと、あと大間々さんの他作品で聞いたジャズの曲が良くてジャズ要素が入る曲は入れてほしいというオーダーは出しました」

この1話学園CMの裏で流れている楽曲は、監督のオーダーどおりビッグバンドの要素が入った楽曲になりました。

ここまで楽曲の裏話をお伺いしてきましたが、最後にフライングドッグ佐々木さんと篠崎さんに、ファンの皆さんに本作で楽しんでいただきたい部分をお伺いしました。

フライングドッグ佐々木さん:「河森さんがおっしゃられているんですが、”アクエリオンはなにをやってもいい”ところが一番いいところだと思うんです。100点か0点かで、70点を狙って作るみたいなことをしてない感じがいいですよね。結構普通と違うことやってる作品だと思います。”馬鹿馬鹿しいことを大真面目にやってる”この作品を面白いと思ってもらえるとすごく嬉しいです」

フライングドッグ篠崎さん:「楽曲「創聖のアクエリオン」は、最近だとカラオケで歌う曲みたいなイメージが強いと思うんですが、今回の「創聖のアクエリオン Myth of Emotions Ver.」はちゃんとカラオケでもデュエットで歌える仕様になっているので、カラオケでもっと盛り上がれる楽曲になっています!とにかくいろんな人に歌ってほしいなと思います。この楽曲が20年前に出た時は、SNSなどで気軽に歌って投稿できる環境はありませんでしたが、今はTikTokなどのSNSで歌ってみた動画などを自分で発信しやすい時代ですので、デュエットでもソロでもバンバン歌ってたくさん投稿していただけると嬉しいです」

 

本作のオープニングテーマ「創聖のアクエリオン Myth of Emotions Ver.」
絶賛、カラオケ展開中です!ぜひ皆さんも歌ってみてください!

 

AP 村上、菅野

PRODUCTION NOTE LIST